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> 英日出版総合コースADVANCED 添削員からのメッセージ


私ほど出版翻訳家を目指している皆さんに希望を与えられる人物はいないと思います。というのも、今でこそ翻訳家などという肩書きがついていますが、私は学生時代、河野一郎先生(東京外国語大学名誉教授・「英日出版総合コース」翻訳総監修)の「翻訳ゼミ」に頼み込んで入れてもらいながら、丸1年間劣等生を続けたという輝かしい(?)実績があるからです。もちろんそのクラスには、後にニュースキャスターになられた田丸美寿々さんのような優秀な方もいらっしゃいましたが、ほとんどは普通の学生です。その中で私は常に最下位の点数を先生からいただき、密かに持っていたプライドなど、どこへやらという感じでした。「君は英語に慣れてないようだね」と、慰めとも皮肉ともいえない言葉で励まされながらの1年間は、それまで英語に関しては挫折のなかった私にとって、非常に辛いものでした。が、その結果は20代前半での翻訳出版です。
このようにショックのどん底から這い上がって翻訳家への道を歩み出した私ですので、添削する時には受講生の訳文を最大限に残すように心がけています。それぞれ育った環境(つまり言語背景)や物の考え方が異なっているわけですから、模範解答と違っていて当然です。とはいえ、毎回思いがけない発想や言いまわしをされる方がいて、それがまた、私の楽しみの一つにもなっています。
では、どうしたらこのコースをうまく活用できるか、添削の過程で気付いたことを交えながらお教えしましょう。まずは、とにかくテキストを丹念に読むこと。東京外国語大学の「翻訳ゼミ」で先生が長年講義されたことが集大成されています。次に添削課題に取り組むのですが、あやふやな単語は絶対に辞書あるいは事典で調べること。これだけで点数は確実に上がります。最後に、そして最も大事なことですが、添削されたものを十分復習すること。その際、解答・解説もきちんと読んでください。波線だけ引いて減点しない箇所もありますから。以上、おわかりいただけたでしょうか。少しでも多くの方が受講されて、将来、翻訳家として活躍されることを心よりお祈りしています。
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【箕浦万里子さんPROFILE】
大学在学中より通訳として働き始める。
1976年3月、絵本『エミリーちゃん』シリーズ翻訳出版(偕成社刊)。以降、児童書、歴史書など、30冊以上翻訳出版。最近の訳書としては、『エリノア・ルーズベルト』(1994年 偕成社刊)『ギリシア神話』(1995年 集英社刊)『シチリアの千年』(1997年 新評論刊)がある。
現在は、翻訳家として活躍するかたわら、当講座の添削指導にあたっている。 |
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