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Interview room

第1回 翻訳の現場に迫る!≪コンピュータ業界≫

技術革新の現代において、コンピュータ・ジャンルの翻訳のニーズは堅調であり、インターネットの普及に伴いその需要は勢いを増しています。
今やOSの標準ともいえるWindows。現在のPCは操作方法がわからない場合マニュアルやヘルプを開けば日本語で書かれていますが、中身は海外で開発された製品を日本語版に翻訳したもの。日本語環境に適した製品に作り替えること、それがローカリゼーションです。
今回は、NECメディアプロダクツのソフトウェアドキュメント部門の日本語版ローカリゼーションに携わる大橋さんにインタビューしました。

NECメディアプロダクツ株式会社 ドキュメント事業グループ PC&ソフトウェアソリューション部 主任 大橋和子さん
大橋和子さん 写真

翻訳との出会い

大学院卒業後に就職したのは印刷会社でした。この会社では英文編集を担当していたので英語に触れる機会が多かったですね。業務内容はテクニカルライティングだったのですが、当時は将来的に「英語力を活かして独立」なんていうことにも漠然とした憧れがあったので、自然と翻訳にも興味が沸いてきました。そこで自分の今後の為と思い、今度は翻訳会社で働くことにしたんです。翻訳会社では主にコーディネーションを担当していましたが、翻訳についていろいろと仕事をしながら勉強もさせていただきました。中でもコンピュータ分野の翻訳に関心を持ち、将来的にはこの分野で、と思うようになりました。もともとコンピュータ分野には興味があったのですが、丁度翻訳会社でWindows関連のマニュアル翻訳を担当したんです。そのとき、もっと技術的なものを専門的に勉強したいなと思い現在の職場に転職をしました。

現在の仕事内容

イメージ大部分の仕事は、本体でもあるNEC社製品のPCの技術関係のマニュアル「英→日」翻訳やカタログなどになりますが、外資系のPCやソフトウェアのマニュアルも担当したりします。コーディネーション、チェック、Q&A、納品まですべての工程を一人で管理することもありますので時間に追われることもしばしば。最初の頃はコーディネーションにも一苦労でした。量的にも精神的にも大変ではありますが、色々な仕事を担当できるのでとても充実しています。もちろん大変なことばかりではなく、お客様から指名でお仕事が入った時など嬉しいこともあります。指名でお仕事が入るということは絶対気を抜けないなと自分への仕事に対する厳しさにもつながりますね。

プロとしての工夫

コンピュータ業界はジャンルを問わず、動きが早いので日々勉強することが肝心です。
時にベンダー系の試験を受けたりして、コンピュータに関する技術力のスキルアップを心がけています。資格を持つということ自体は翻訳に直接は関わりはありませんが、資格を持つことで翻訳にも自信が持てることがプラスになります。もちろん資格を持てば専門語句も勉強していることになりますので必然的に翻訳の質のアップにもつながります。
また日ごろからコンピュータ関係の雑誌には一通り目を通し、技術的なことばかりだけではなく業界の動向にも気をつけています。

ローカライザーを目差す方に

イメージローカリゼーションはただ翻訳ができるだけでは難しいと思います。要求される言語品質に見合う日本語能力はもちろんですが、それ以外にもツールの運用能力や製品知識といったローカライザーに求められるテクニカルな資質が重要になってきます。

個人の主観ではなく商品としてのクオリティーが求められますので、まず誤訳をしないこと、利用する人がマニュアルとして読んだ時に読みやすい、日本語になっていなければ意味がありません。特に陥りやすいのが考えすぎて意訳をしてしまうこと。正しい意訳は名文になる可能もありますが、内容をよく理解していないと誤訳になる危険もはらみます。
また翻訳に関して日々の勉強を怠らないことも必要です。私自身は翻訳学校に通ったこともあるのですが、それだけでなく普段から関連する書籍を読み、最低限の知識は身に付けておくこと。辞書を活用して自分が学習しやすい工夫をすること、インターネットなどを活用して「語句を調べる技術」を持つことが大切です。
どのような分野のローカライザーを目指して良いかわからない方は、まずご自身で興味のある分野を目差すと良いでしょう。やはり興味がないと学習意欲は沸きません。

ローカリゼーションは地道な仕事の積み重ねではありますが、自分の翻訳したものが評価された時はとても嬉しいもの。
皆さんも日々の勉強を積み重ねる努力をおしまず頑張ってください。

NECメディアプロダクツのご紹介 ドキュメント事業グループ 新事業推進部 エキスパート 伊藤 義和様
私たちNECメディアプロダクツは、コンピュータの出現に伴い発展してまいりました。コンピュータが市販される場合は必ず操作マニュアル等が必要です。私達は初期のころからこれらの翻訳作業を通じてローカリゼーションの質の向上をめざして参りました。
現在ではこれらの業務を通じて培ったノウハウをもとに、数多くの事業を展開しており、ブロードバンド時代のe-ビジネスや宣伝・販促動活をサポートする「コンテンツ」、マニュアルを製作する「ドキュメント」、印刷・複写サービスを行なう「プリンティング」の3つのソリューションを展開しております。

ドキュメント部は、大きく、コンピュータセクション、半導体セクション、ネットワーク通信セクションの3つに分かれ、その分野では技術に精通したテクニカルライターが、企画、原稿執筆、データ製作したり、トータルプロデュースをしたりしています。

メインフレーム、UNIX、Windows の各時代を経て、マニュアルのローカライズの知識・技術を培ってきた会社であるため、文化や習慣の違いに配慮した高品質なローカリーゼーションを皆様にご提供しています。


■NECメディアプロダクツ
http://www.mepros.co.jp/

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